一言で言い換えできるとグッと距離が近づく

「ソフトウェア開発ファシリテーション」アドベントカレンダー10日目の記事です。

ある事柄に対する共通認識を作ろうとしているとき、一番不安なのは情報を伝えている側なのだと思います。

「ちゃんと伝わっているかな」

「間違って理解されていないかな」

「できたらいろいろ質問してくれるといいな」

などと思いながら苦心して説明をしているのがいつもの私です。もっと説明の上手い人類に生まれてきたかった・・・。

もっとも、誰しも不安を抱えながら会話をしているのだという前提に立つと、「分かってもらえた!」という瞬間が何よりも嬉しい出来事なわけですよね。

その「分かってもらえた!」を印象づけるのに最もシンプルかつパワフルだなと思うのが今日のお題の「一言で言い換え」です。

それってつまり「受託開発のサブスク版」ですよね。

それってつまり「Uber Eatsのお薬版」ですよね。

それってつまり「NewsPicksのエンジニア版」ですよね。

みたいな感じで、「○○の○○版ですよね」という表現がピタっとハマると、共通理解が進んだ感覚を味わえます。

逆に外すと若干気まずい空気は漂いますが、「いや、NewsPicksというよりは・・・」と共通理解に向けて対話が深まるので、何も悪いことばかりではないと思います。どうしても不安な場合は「もしかすると外しているかも知れませんが・・・」と枕詞をつけてあげると、痛恨の一撃を防げるのでお勧めです。

何かに例えるための語彙力が重要なテクニックなので、流行りのサービスを常日頃からチェックしておくことが重要ですね。

一点注意したいのが、マニアックすぎるサービスで例えると相手には何も伝わらず、対話も深まらないという点です。もはや事故です。事故るよりは単に外す方がダメージは小さいので、対話している相手の業界的に伝わりそうなもので例えるのがベターですね。