「ソフトウェア開発ファシリテーション」アドベントカレンダー9日目の記事です。
議論が発散しそうなときの収束の道具として、またはなかなか発散しなさそうなので思考を広げる道具として、四象限は便利に使える道具だと思います。まさに四象限は魔法です。
軸を二つ設定して、それぞれ反対語を設定すれば四つの象限ができあがります。
「緊急かつ重要」みたいな一般的な例だとつまらない気がしたので、異世界転生モノで四象限を作ってみるとこんな感じです。

横軸に「異世界」と「現実」、縦軸に「生存」と「転生」をとってみました。転生モノは大体トラックに轢かれて死ぬところからはじまるので、転生の反対を生存とした感じです。
ファンタジーは昔からあるし、輪廻転生も「前世では恋人だった」みたいなネタで昔からあるので、異世界×転生は新ジャンルだったんですねえ。多分。
もうちょい真面目な例を出すと、内省のための切り口としてこんな感じの四象限も作れたりします。

こんな風に軸の抽象度を上げてみるのも味わい深いですよね。「社会」の部分を「会社」にスケールダウンさせると、意外と社内のふりかえりで使えるかも知れません。
- 軸はそれぞれ対比で作る(反対語で構成する)
- 「○○がある」「○○がない」みたいな軸の作り方でもOK
- 軸の抽象度を上げたり下げたりすると異なる発想を促せる
- 具体的なものの方が考えやすいが、ありきたりになりやすい
- 抽象的すぎると一瞬戸惑うが、ハマれば深い思考を促せる
あらかじめ軸を決めてかかるよりも、話しながらいろんな軸にあててみるような使い方の方がパワフルですね。私の所属しているソニックガーデンでは、呑みながら四象限を作りつつ盛り上がるのが風習になっています。まずはオンライン呑み会のネタに、いかがですかね。