「そういえば昔は毎日ブログを更新していたんですよね? 最近はどうして更新しないんですか?」
そんな問いを、純粋かつキラキラした目で投げかけられる度に、
「いやー、あのときはムダにやる気があったんですよねぇ・・・」
などと濁していたのですが、何となくブログを書いていない自分に居心地の悪さを感じる毎日がありました。なんと言うことだ。
いや、勝手に書いていなかっただけなのですが、いざ再開しようとすると自分の記事に対するハードルがどんどん上がっていくんですよね。いやいや、こんな記事を出すのはさすがに恥ずかしい、もっと洞察を深めないと・・・なんて。
あまりブログを書かなくなった理由として、あまり書かなくなった2015年頃から自身の仕事の性質が変わっていっていたことが思い返されます。コードをバリバリ書くというよりは、ソフトウェアを開発する以前からのご相談をうけながら、そもそもどんなソフトウェアを作っていけば良いのかを一緒に考えるような関わり方が増えていったのです。
そんな関わりの中で「これを作りたい!」と分かっている方は非常にまれで、「そもそもITを利用することでこの課題は解決するの?」「そもそも解決すべき課題とはこれで合っているの?」というレベルで悩まれている方の方が圧倒的多数でした。
そういった課題に向き合う際は「こんな形で整理すれば上手くいく!」みたいな感じで整理をしようとすると大体上手くいかず、むしろただただ聞くだけ聞き続けたり、聞いている中でハッと気付いたことを絵にしてみると上手く前に進んだりと、再現性のない成功事例ばかりが増えていく状況で、かつ下手に書き出そうとすると機密に触れそうなリスクもあり、なかなか学びを言語化できていなかったのでした。
そんなこんなで時は2020年12月。
エンジニア界隈ではアドベントカレンダーと称して、12月1日から12月25日まで、あるテーマを元に毎日記事を書くという風習があります。
そんな毎日の記事にはすっごく重厚長大なものもあれば、単にTipsを書き留めておくレベルもあったりと様々です。
うん、Tipsぐらいなら、さすがに何年も取り組んでいるネタだし書けるかも知れない。それに、同じようなことを考えている人にも出会ってみたい。
というわけで、今年ラストは毎日Tipsを投稿するようなアドベントカレンダーに取り組んでみることにしました。みなさま、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
そもそもこれから取り組もうとしているテーマのことを、一般的に何て呼ぶのかな・・・ということも分からないのですが、名前がないことにはアドベントカレンダーも作れないので、一旦「ソフトウェア開発ファシリテーション」アドベントカレンダーと名付けて進めてみることにします。
そして進める中でこんな問いに向き合っていければと思います。
