今までIE8互換のバージョンであれば1.x系、IE8互換しない最新のものは2.x系という区別がされていましたが、これらをタテで見たときに同じ機能を持つバージョンが分かりにくいという問題がありました。
互換性重視のCompatパッケージと、モダンな通常パッケージ
jQuery 3.0: The Next Generationsによると、jQuery3.0からはバージョン番号=機能を表すようになり(セマンティックバージョニングですね)、それぞれのラインでバージョン番号が統一されるようです。
- 古いブラウザとの互換性重視だがパフォーマンスとファイルサイズを犠牲にしているものはCompatパッケージ
- 古いブラウザとの互換性はないがパフォーマンスの高い通常パッケージ
という区別がなされ、例えば3.1.1というバージョンがCompatと通常パッケージ両方でリリースされていれば、それぞれ同じ機能を持っていると判断することができます。今までのバージョニングよりも分かりやすいですね。
古い何かとの互換性を維持したバージョンと、最先端の実装のバージョンとの両方をメンテナンスし続けていくというのは本当に大変なことだなと思うのですが、記事によるとjQueryは既に8年近くメンテナンスされ続けているとのことで、頭が下がる思いです。この8年間の間にブラウザがどれだけバージョンを変えてきたかと振り返ってみると、いやはや、本当に凄いなと思うのでした。