Apple Watchでのブラウジング体験の実装のヒント

Android Wearのような時計のようなウェアラブル端末は既に世の中に出ていますが、Apple Watchの発表で更に時計のようなウェアラブル端末が盛り上がるんじゃないかなーと思っています。こういったウェアラブル端末を持っている絶対数も増える予感。というわけで当然、それを利用した仕組みにも興味が向かうものです。

時計のようなウェアラブル端末でWebブラウジングを考えたときにどんなことを気にする必要があるのか?

時計のようなウェアラブル端末でWebブラウジングを考えたときにどんなことを気にする必要があるのか?というポイントについて考察した、A browser for a watchという記事がありました。

どのようなポイントがあるのかと言うと、

  • サイズが小さい
    • 例えばSamsung Gearは320x320px。しかしこれはデバイスピクセルであって、CSS上のピクセル数はそれより小さい。
  • 目からの距離が遠い
    • スマートフォンと違って、時計は目からの距離がより遠くなることが多い(もちろん顔まで引き寄せれば、距離は短くなるけど、通常利用のシーンとして)。

これを踏まえると、時計のディスプレイ上に表示する情報量は極力おさえて、かつ文字大きめにデザインする必要があることが分かります。

ウェブスライス、再来

更に既存のサイトを手軽にウェアラブル端末対応させたいな、と考えたときにどんなことを考える必要があるのでしょうか。そのヒントが温故知新というか、ウェブスライスにあると言っています。

class="hslice"で囲まれた部分がウィジェットに表示されるというアイデアです。IE限定ですが、IE8からの機能なんですねー。

これと同じような仕組みで、iPhoneでブラウジングしているときにclass="hslice"みたいな属性で囲んだ部分をApple Watchに表示する、なんてのが手軽で良いのではないかと。Apple Watchに表示している情報は、タップしたら更新されるか、自動で更新されると良いですね。

例えばコミュニケーションツールであれば、自分宛てのメッセージがあるか、新着が何件ほどあるか、といった情報だけがリアルタイムに出ている、等。

とはいえ、iPhoneでブラウジングしているときに、自分のApple Watchの情報が勝手に切り替わって、赤の背景に文字が点滅しながら「大安売り!」みたいな表示が出ていたら、ちょっとビミョーな気分にもなりそうですが。たまたま変なサイトを開いたときに電車の中で気まずい雰囲気になることもありそう。しかしそれはそれで、近未来的で素敵な光景な気もします。

Apple Watchの発売自体は2015年ですが、これを機にどれぐらいウェアラブル端末をつける人が増えるのかなーと気になっている感じです。Geek層よりは、逆にあんまりテクノロジに興味ない層が欲しがっている印象を受けるので、その辺りも、気になっています。