Webアプリの仕事をするならネットワークの知識は最低限持っておきたいもの。サーバを立ち上げたりアプリを開発するフェーズでは、そこまで「ネットワークの知識、知ってて良かった!」と思うことは少ないのですが(最近はある程度知らなくてもできちゃいますよね)、いざ「何かつながらないんですけど」となったとき、ネットワークの知識がないと何が問題なのか分からないんですよね。何が問題か分からないという状況が、仕事をしている上で一番ヤバイ状況です。問題の切り分けのためには、基礎となる知識が必要なのです。
「ネットワークはなぜつながるのか」という本は良い本ですよ
そういうわけで「その辺、ちょっと自信ないなー」と思う人には、この本がオススメです。
ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識
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戸根 勤
日経BP社
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ブラウザにURLを入力してからブラウザにWebページが表示されるまでに一体何が起こっているのか?ということを順を追って説明してくれています。まさにWebエンジニア向けの本ですね!
- ブラウザがメッセージを作る
- TCP/IPのデータを電気信号にして送る
- ケーブルの先はLAN機器だった
- プロバイダからインターネット内へ
- Webサーバに遂にたどり着く
- 返信データが完成し、Webブラウザに戻る
リクエストがサーバに届くまでの経路のイメージがついていれば、問題の切り分けもグッと楽になります。
ただ、あくまでWebサーバにどんな経路をたどってメッセージが届くのか?ということがテーマの本なので、
- 社内ネットワークを構築する上で気にしなければいけないこと
- 負荷分散の具体的な施策
- Webサーバの立ち上げ方
といった内容は載っていません。負荷分散については、キャッシュサーバやロードバランサの話が、ちょろっと載っていますけどね。
Webアプリ開発の経験のない新人の方に読んでもらうのには、とても良い本だと思います。