賃貸の物件を新しく借りるときは、大体どこかの不動産屋に仲介に入ってもらうので仲介手数料を支払うことになる。だいたい相場は、1ヶ月の賃料の半額。そこそこ良い金額である。たまに仲介手数料無料をうたう不動産屋もあるけれども、逆にどこで金を取られるのか不安になるので、易々と話は聞けない。
月額利用料、というモデル

Nomad.は仲介手数料無料の物件を紹介してくれるサービス。部屋探しの条件を登録すると、不動産屋がいろいろとオファーを投げてきてくれる。オファーごとに不動産屋にメッセージを送ることができるので、サービス上で問い合わせや内見のスケジューリングなどのやり取りを完結させることができる。
でも、なんで仲介手数料を無料にできるのだろう?

仮説としては、
- 仲介手数料無料の物件を探している人は数多くいる。(ユーザーがいる)
- 仲介手数料を無料にしてでも良いから捌きたい物件を持っている不動産業者がいる。(手数料は借主ではなく貸主から取る?)
- 相談には来るものの、なかなか決まらない客に応対するコストが、不動産業者に重くのしかかっている。(成約しないとお金が取れないし、内見時などの拘束時間のコストは馬鹿にならないように思う)
1ヶ月以内に決めれば無料ということであれば、お金の節約に敏感なユーザーであれば乗るだろうし、2ヶ月目以降有料であったとしても、月額840円であれば通常の仲介手数料の相場と比較して十分割安なのでハードルにはならない(これも仮説)。
1ヶ月以内に決めれば無料で仲介手数料無料物件のオファーを数多く受けられるということで、ユーザーが「早く物件を決めたい!」と思うモチベーションを高め、その結果として「すぐ決めてくれる優良顧客」を不動産業者に数多く紹介できることになり、それを聞いた不動産業者がプラットフォーム上に集まり、「紹介物件が増える → ユーザーが増える → 紹介物件が増える → ・・・」という成長のループを回せる、という感じなのかなー。そうなると、手数料無料で借りたいユーザーとコストをかけずに貸したい不動産業者が上手くマッチングされて、良い感じになる。
仮説から考えると・・・
この仮説から考えると、元々賃貸は仲介手数料を無料にしても売上自体は上がるビジネスであり、客に応対するコストが最小化できれば利益も上がるので、上手い仕組みさえ用意されれば仲介手数料無料で物件は紹介できるものだった、ということなのかしら。それとも、やっぱり仲介手数料無料の物件はビミョーなものしかなく、そういう不良在庫を捌けるための仕組みが必要だったということなのかしら。
と、変にいろいろ考えてしまうので、正直なところ、ランディングページに仲介手数料が無料な理由を、もう少し書いてくれれば良いのになーと思いました。単純に、月額利用料金でまかなっているからですよ、ということなのかも知れませんが。。
でもまぁ、仲介手数料が無料なのは嬉しいので、次部屋を探すときには使ってみようかなーと思います。
(3年間の定期借家中なので、3年後には引っ越す運命なのです・・・)