初心者がプログラミングを学ぶときに通るべき道にあえて選択肢をおかず、全て1択で提示してみた

lifehackerの初心者が学ぶのに最適な5つのプログラミング言語という記事を読んで、5つと言いつつ、実際の選択肢は1つしかないんじゃないかと思ったわけです。それはもちろん、JavaScript。

そんなわけで、この記事では初心者がJavaScriptを通じてプログラミングを学ぶ上で通るべき道にあえて選択肢をおかずに、全て1択で提示してみたいと思います。

そもそも初心者向けの言語をあえて比較する意味、ないでしょ・・・

初心者と言うからには、「開発環境?何それ食べれるの?」という状態なわけで、ブラウザがあれば即実行できるJavaScriptは、初心者の窓口としては強力すぎる選択肢です。

入門へのハードルの低さが、入門のためのプログラミング言語に求められる要件

過去の話ですが、プログラミングへの入門といえばN88-BASICが定番でした。これはプログラミング言語として優れているからだとかそういうわけではなく、当時標準的に使われていたPC-8800シリーズ、PC-9800シリーズで動くためでした。BASICマガジン、通称ベーマガに投稿されているコードを打ち込めば、それだけでゲームでも何でも動かすことができる。入門へのハードルが低いことが、入門となるプログラミング言語には重要なのだと思います。現代で言えば、いわばこれはJavaScriptが果たしている役割なのではないでしょうか。

JavaScriptであれば作ったものを簡単に見てもらえる

JavaScriptであれば、「こんなの作ったけど誰かに見てもらいたいなー」と思ったとして、一度サーバにアップしてしまえば「こんなの作ったよ」と簡単にみんなに見てもらうこともできます。サーバを用意するのが面倒ならjsdo.itのようなサイトでシェアすると良いでしょう。jsdo.itにアクセスすれば参考になるコードが腐るほど転がっています。もはや現代のベーマガですね。

プログラミング言語を使ってやりたいことの大概はJavaScriptでできる

更に、プログラミング言語を使ってやりたいことの大概は、JavaScriptでできます。

  • ゲームをつくりたい!
  • イケてるWebサービスをつくりたい!
  • スマホアプリをつくりたい!
  • プログラムでカーテンを開閉するとかそういうの作りたい!(Arduinoを使います)

できないこと、他のツールを使ったほうがやりやすいことは、もちろんあります。しかしそれは初心者のレベルを超えてから考えればいいかなと思うわけです。「このツールのほうが作りやすいな」とか、そういうことを考えられるようになった時点で、もう初心者を超えているのです。

どうやってJavaScriptをはじめるか?

JavaScriptの入門本は買わない

初心者向けのJavaScriptの本は、私見ですが、変なバイアスがかかっているような気がするので購入されない方が良いのではと思います。バイアスと言うのは、JavaScriptを理解するというより、てっとり早くHTMLを操作できるようになることに重きを置いているような気がするからです。どちらかといえば、現職Webデザイナー向けの本が多いような気がしていまして、確かにそういう人には、プログラミングの話は二の次でどうでもいいだろうなと思います。

ドットインストールで学習をはじめる

じゃあ何を見て勉強しろと言うのかと言われると、ドットインストール1択なのではないかと思います。

HTML入門

CSS入門

JavaScript入門

「HTML?CSS?何それ」と言う人はHTML入門、CSS入門から入るのがベターでしょう。プログラミングの世界に入るなら、よっぽどレアな世界に入らない限りHTMLやCSSの1つや2つ確実にいじります。レアな世界にいる人でも、いじれと言われればいじれるでしょう。という訳で、やって損になることは絶対にないので、HTML、CSSあたりはおさえてしまいましょう。ブラウザでJavaScript動かすとなれば、どうせすぐにHTMLを操作することになるので。

ブラウザはChromeを使う

使うブラウザはChromeが良いです。書いたJavaScriptが上手く動かない場合は、Chrome Developer Toolsを使って原因を突き止めます。ドットインストールにはそのためのレッスンもあるので、見てみましょう。

Chrome Developer Tools入門

エディタはSublime Textを使う

「メモ帳の限界を感じました」という人は、Sublime Textというエディタを使いましょう。ナウい秀丸です。有料ですが、メモ帳の延長線上で使えるし、便利機能を後からたくさん付け足すことができます。有料とは言え、たまに出る「お金払って☆」というダイアログを無視さえすればお金を払わずに使い続けることもできます。ドットインストールにはこのエディタを使うためのレッスンもあります。

Sublime Text 2入門

エディタにはたくさん選択肢があるものの、あまり尖ったものを使うとプログラミングに挫折する前にエディタに挫折しかねないので、あえて選択肢は提示しません。

気晴らしにゲームを作る

「大体おおまかな書き方分かったよ!」となれば、ここらで簡単なゲームでも作ってみませんか? ランダムに敵が出現するのを弾で撃ち落とすゲームなんか、いかがでしょう。enchant.jsを使えばそんな処理も簡単に書くことができます。

enchant.js入門

ここまで来れば、もう初心者じゃないですよね。

まとめ

プログラミング初心者がはじめる言語はJavaScript1択。ChromeとSublime Textで開発する。学習の手段はドットインストール1択。実際に手を動かしてみて、分からないところはググって学ぶ。

もうプログラミング初心者を超えたと思います。では、ここからどうするか。勉強するのはもうやめましょう。

プログラミングが上達しない or 勉強が続かない人へ

例えば降ってくる猫を上手く積んでいくゲームでもいいし、ニコ動のTAS動画を収集するサービスでもいい、「俺はこれを作ったんだぜ」というものを作るのが良いのではないかと思います。

「いや、作りたいもの作れって言われても、困るなー」という人は以下の記事をご参考あれ。

「作りたいもの」の作り方

「作りたいものはOSです!(キリッ」と言うような、若かりし頃の僕のような人もいるかも知れません。そんな人のためには30日でできる! OS自作入門といった本も出ております。羨ましい。コードとはいかなるものかというのがさらっと分かっている今なら、手を動かしながら読んでいけるはずです。

プログラミングの力とは何らかの仕組みを実現できるという素晴らしい力であります。そんな力にせっかく興味を持った人が様々な選択肢に埋もれてしまうのは悲しいなと思ったので、過程を全て1択に絞り込んでみました。この記事がお役に立てれば幸いです。