ソフトウェアの機能の開発には狙いがあります。こんなことができるともっと便利になる、使ってくれるようになる、ユーザー数を伸ばすことができる。では、機能のデザインで何を気にするか。
僕はいつもシンプルに、「いつ、どこで、どんな状況下で使われるか?」を気にしています。
「いつ、どこで、どんな状況下で使われるか?」
ユーザーがある目的を持ってシステムを使うときに、いかに心地よく目的を達成してもらうことができるか。こういったことを考えるのがUXデザインだと僕は思っています。
このようなことを考えるとき、画面のインターフェースに着目するだけでは、思うように効果が上がらないことがあります。
例えば、「いつ使うのか?」を考えても、以下のような状況が思い浮かびます。
- 隙間時間に使うのか?
- 時間のあるときにゆったり使うのか?
- それを使って仕事をする、というぐらいにパワフルに使うのか?
状況や場所を思い浮かべると、もっと具体的になります。
- 通勤中などの隙間時間に使うのか?
- 家のソファでくつろぎながら、ゆったり使うのか?
- 職場の自席で仕事の道具としてパワフルに使うのか?
全てを満たすインターフェースデザインはない
こういったシチュエーション全てを満たすようなインターフェースデザインはないと思います。デザインの良し悪しは、使う状況を定義して、その上で語られるべきものです。
今ではシチュエーションに応じて使用されるデバイスも異なります。より効果的に機能をデザインするためには、ユーザーを取り巻く状況を考察することが必須なのです。だからエスノグラフィといった調査方法が、ソフトウェアの分野でも活かされるのですね。
今日は短いですが、この辺で。